絨毯・ラグ・カーペットの国産メーカーについて
日本の絨毯の歴史
日本での絨毯の需要は、明治以後洋風建築の増加にともない西欧風の機械織りパイル敷物の生産が誕生した事で増えていきました。
明治22年(1889年)、欧米のインテリア敷物を収集していた高島屋4代の飯田新七がウェルトン織、ブラッセル織などのカーペットの試織を大阪・住吉の村田氏に命じました。こちらが現在のインテリアの大手メーカーの住江織物株式会社です。
その後村田氏は、明治36年(1903年)に5色のウィルトン織を手織りで織り始め、大阪府下の手織業者で機械生産をはじめるものが相次ぎました。大阪は応仁の乱以降機織り職人が大挙して避難していたこと、また「商人の街」と言われている堺では流通がしっかりと整っていたことなどで繊維産業が育つ地盤が出来ていたからです。今でも95%以上は大阪で生産されています。
この頃、日本毛織、東京毛織(現在の鐘紡)も織じゅうたんを生産しました。また、住江敷物は農商務省よりの払い下げ機械によってセニールアキスミンスターカーペットを作り、昭和2年(1927年)にはイギリスからスプールアキスミンスター織物を、翌年にはドイツから3m巾のシングルウィルトン織物をそれぞれ輸入して生産をはじめました。
スミノエのカーペット
絨毯メーカーは現代でも創業当時のメーカーが強いシェアを持っていることが特徴です。特にスミノエ/住江織物株式会社は技術や製法、クオリティーや種類の豊富さなどを含め業界屈指の大手メーカーとして今なお誇っています。
タイルカーペットでは、東リがダントツの人気です。
機能面では外して洗えるタイルカーペットや、撥水防汚機能が付いたタイルカーペットなど、簡単にお手入れが出来、しかも季節に合わせて模様替えが簡単、夏場などはさっと取り外すだけでコンパクトに収納できるなど現代の住宅事情や清潔志向にマッチしているからです。
また、機能的に優れていながらミックス柄などクラフト感も漂い高級感あふれるものも多数あります。
リリカラは環境面を考えたリサイクルカーペットなども製造販売しています。
他のメーカーに比べて価格も抑え気味なので、価格を抑えたい場合には要チェック!また環境にやさしいカーペットは将来を見据えたうえでこれからの時代には欠かせない商品となっていくと思います。
シンコールは国内最大級のインテリアメーカーです。
カーペットのみならず、カーテンや壁紙・床材などを含めたトータルインテリアブランドとして、インテリア商品の企画・開発からお客様への提案・販売だけにとどまらず、空間の設計やデザイン、さらにはカーテンの縫製から物流管理まで幅広く行っています。
すべてのサービスを自前で行えるインテリアの総合プロデューサーです。カーペットも高機能製品、オーダーカーペット、セミオーダーカーペット、エコロジーカーペットなど広いニーズに幅広くお答えできる広い間口を持っています。
フジライトカーペット
フジライトカーペット株式会社も大阪の絨毯会社として、明治期より堺緞通と三笠織敷物の製造業を開始した歴史ある企業です。現在では手織緞通などの高級品やハイブランド商品を中心に高級感あふれる、個性豊かなカーペットを生産しています。