ペルシャ絨毯のクリーニング

一見汚れが目立たないペルシャ絨毯でも、長年使い続けることで、油や汚れが付着してきます。ペルシャ絨毯のクリーニングは、専門の業者へ依頼します。業者によって、サービスの内容には少し違いがありますので、クリーニングや修繕の内容をよく確認してみてください。

ペルシャ絨毯の光沢が蘇るプロのクリーニング

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一般的には、ペルシャ絨毯のクリーニングは大量の水と専用の洗剤を使った丸洗いが行われます。絨毯に絡みつく汚れやホコリを取り除くことで、絨毯本来の光沢が蘇ります。また、長年の使用で染みついているタバコやペット、食品の臭いなどもなくなります。絨毯にシミがついてしまっている場合は、絨毯職人が手作業でシミ抜きを行ってくれる業者もあります。ただ、シミがついてからかなりの時間が経過しているケースでは、シミ抜きの工程を何度も行うため、作業時間が長く必要となります。シミをつけてしまった場合は、クリーニングの時期に合わせず、できるだけ早くメンテナンスに出したほうが良いでしょう。

それほど汚れが付着していない場合、特にシルク素材の絨毯に関しては、ドライクリーニングを選択する方もいます。絨毯にかかる負担が少ないため、絨毯を傷めることなくクリーニングすることができます。

絨毯の日焼けについても、修繕は可能です。絨毯の表面を削って元の色を取り戻すメンテナンス方法があるようです。

日本の気候は、絨毯にゆがみを生じさせることがあります。元々、織り機からはずされると絨毯は収縮して変形するのですが、日本のように強い湿気と乾燥が四季の中で繰り返し訪れる気候の中では、わずか数年でゆがみが生じる場合もあります。専門の機械にかけて、絨毯を引っ張ることで、ゆがみを直すことができます。

フリンジがすり減ったらクリーニング・メンテナンス時期

以外に傷みが激しいのがフリンジの部分です。長期間の使用でフリンジはすり減って短くなっていきます。すり減ったフリンジを切り取って、新しい糸を縫い込み修復していきます。フリンジがすり減ってきた時が、絨毯のクリーニング、メンテナンス時期の目安となりそうです。

 ペルシャ絨毯のメンテナンス

ウール素材のペルシャ絨毯は、虫に弱いという特性があります。絨毯に虫食いの穴があいてしまったら、ダメージが広がっていく恐れもあります。虫食い部分の糸はすべて取り除いて、新しく糸を結び直し修復していきます。メンテナンスの中でも最も時間が必要になる作業となります。

ペルシャ絨毯の縁部分(エッジ)は、ほつれが出たり、切れたりと、傷みの激しい場所でもあります。手作業によって縁糸を縫っていき、以前の状態に戻します。

ペルシャ絨毯のメンテナンス

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