ペルシャ絨毯のお手入れ

ペルシャ絨毯は、大切に使用することで優れた耐久性をより高めることができます。そのためにも、正確なお手入れ方法を確認しておきたいところです。

ペルシャ絨毯に湿気は禁物!

ペルシャ絨毯にとって、一番の弱点となるのは、湿気です。耐久性が弱くなり、色合いが変化してしまうこともあります。水槽や水回りなどの近くは避けた方が無難でしょう。また、湿気が多いと感じる日には、絨毯を少し持ち上げるように固定し、絨毯の下に風を送ってあげると良いでしょう。週に2度程度、掃除機をかけます。その際、絨毯の毛に逆らわないようパイル目に沿ってかけるようにしましょう。それほど頻繁でなくても構いませんが、絨毯を置いてある床部分や、絨毯の裏側にも掃除機をかけてください。年に2度程度、固く絞った雑巾で、絨毯を拭きましょう。絨毯を拭くときは、熱いお湯やアルカリ性の洗剤は使用しないでください。パイル目に沿って拭き、陰干しするのがポイントです。

ペルシャ絨毯の位置をローテーションする。

絨毯の向きを、一定期間ごとに変えることも、耐久性を高めるコツです。同じ場所のパイルが消耗しないよう、向きだけでなく時には敷く場所も変えてみるのも良いと思います。絨毯の下に滑り止めなどを敷くのも、消耗を防ぐためには良いようです。絨毯の上に重量のある家具を設置する場合は、間にクッションとなるものを入れます。

シルク絨毯は特にデリケートですので、強い摩擦を与えたり、日の当たる場所に長期間置かないよう注意してください。シルクは薬品にも弱いため、市販のアルカリ洗剤を浸したものでの拭き取りは避ける必要があります。
絨毯を保管する場合は、芯となる棒を入れて、フリンジ部分の方から円筒状に巻いて保管します。ウール絨毯は虫に弱いので、保管するときは絨毯の間に防虫剤を入れましょう。絨毯を保管するのは、日が当たらず風通しのよい乾燥した場所が適しています。長期間補完する時には、時々広げて風をあてます。

時にはプロでクリーニングも。

プロのクリーニング

絨毯の上にコーヒーや醤油など、液状のものをこぼしてしまった場合は、乾いた布でたたき出す、またはスプーンなどでしごき出します。この時点で汚れがなくなれば、から拭きして終了です。できれば、水などは使わずに乾いた布だけで処理した方が絨毯を傷めません。汚れがシミになって残ってしまった場合は、専門の業者でクリーニングすることをおすすめします。

ペルシャ絨毯は、定期的にクリーニングや補修を行うことで、より快適に長く使えます。ただ、本格的なメンテナンスとなりますと、専門の業者に任せたほうが良いと思います。期間は5年に1度程度を目安と考えて下さい。

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