ペルシャ絨毯

ペルシャ絨毯は、一つ一つがすべて手作業により作られ、同じものがありません。数えきれないほどのデザインとカラーが存在しますので、必ず自分の気に入ったものが見つかるはずです。

多くの家庭で見かけるのは、少し小ぶりのサイズのペルシャ絨毯を玄関マットとして使用している例です。玄関は、まずお客様の目に触れる場所。そこに置かれる絨毯は、できれば暖かい色合いのあまり派手すぎないデザインのものが良いと思います。

persian-carpet

細長い形状のケナレを廊下に敷くことで、味気ない廊下もまったく違った様子になります。廊下の床色がダークブラウンの場合は、明るめの色を選ぶとよく映えます。白っぽい床色の廊下では、濃くはっきりした色合いの絨毯が似合うでしょう。

リビングでおすすめしたい使い方は、大きなサイズの絨毯をタピストリーとしてかけることです。リビングに入ると、目に入る大きなタピストリーは、とても迫力があります。もちろん、自分の好みに合わせた図案が一番ですが、タピストリーとしてなら、動きのあるハンティング文様のものや、花々が咲き乱れる、ゴル・ボル・ボウルなどが似合いそうです。絵画的なペルシャ絨毯もありますが、あえて伝統的な柄の物を選んでみるのも面白いかと思います。

是非試してもらいたい絨毯の使い方として、階段に敷くことを提案したいと思います。幅の広い階段があるお家におすすめです。踊り場に照明と組み合わせて使用すれば、エキゾチックな雰囲気を演出できます。階段に敷く場合には、絨毯の下に必ず滑り止めを使ってください。

実は、和室にもペルシャ絨毯は似合います。床の間に敷いて、その上に日本人形などを飾っても。放牧民族が織るギャッペと呼ばれる、シンプルな配色の絨毯なども合いそうです。

ペルシャ絨毯

ペルシャ絨毯の素材によって、使い分けるのもポイントです。シルク素材のものは繊細なため、日常的に踏まれないようタピストリーとして使ったり、飾り額に入れて使用したり、ウール素材のものは丈夫なため、ダイニングに使用したりなど。素材に合った使い方を考えてみてください。

基本的にペルシャ絨毯は、異種文化に違和感なく溶け込むことのできるインテリアだと思います。ヨーロッパ調の家具にも合いますし、中国風のインテリアにも馴染みます。敷くだけでお部屋の雰囲気を変えることのできるペルシャ絨毯は、簡単に模様替えのできるアイテムとしてとても便利に使えます。和風の家には似合わないなどと決めつけないで、是非新しい使い方を試してみてほしいです。

[event]