リリカラ

リリカラと言う可愛い名前の由来

リリカラ株式会社は、明治40年に小田原市にて「荒物雑貨商山吉商店」として創業しました。創業時は襖紙や表装紙を作っていましたが、戦後の住宅の洋風化に合わせて壁紙を製造を開始。社名のリリカラはリリーカラー(lily color)から採った同社の壁紙の商標名に因んでいます。オフホワイトのリリーカラーは、日本原産の鉄砲百合の別名“マドンナリリー”の色でインテリアの基本カラーとされています。
この花には他にも面白いエピソートがありまして、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが日本のユリの球根を持ち帰り、復活祭に用いられる聖母マリアの象徴としてイースター・リリーとして大流行すると、球根は近代日本の絹に次ぐ二番目の主要輸出品として外貨を獲得したのです。壁紙やカーテンなどインテリアは女性が選ぶ場合が大変多い商品です。その女性が親しみやすい名前を社名にしています。以前はカワキチという社名でしたが、1989年(平成元年)にリリカラに商号を変更しました。

リリカラの活動事業

リリカラには創業当時の襖紙から発展した襖、壁紙、カーテン、カーペットなどのインテリア事業と、その事業から培ったマネジメント技術を応用したオフィス環境におけるプランニングや調査、内装工事、OAやLANなどのフロア構築といったオフィス事業の両輪から成り立っています。
その中でも壁紙は業界トップクラスのシェアを誇り、商品展開も高級ブランドから家庭用の汎用品まで幅広い品ぞろえです。またデザイン力もグッドデザイン賞を多数獲得し家具インテリア部門での大賞受賞など輝かしい実績を持ち、さらにオーダーカーテンなどとトータルコーディネートすることも出来る、製品を多数ラインナップしています。

リリカラの壁紙

リリカラの壁紙には芸術品の様な高級品からボリュームゾーンまで商品も多数展開していますが、その中で私たち一般のユーザーが選ぶことが多い定価1000円/mの商品も大変センス良く出来上がっているのが特徴です。カラー展開や、テクスチャの豊富さ、なによりテキスタイルのジャンルの広さに驚かされます。一般家庭用の定価1000円/m見本だけでも6冊あります。この中のリリカラのLIGHT(ライト)にはウィリアム・モリスのアンダサバー(大使)を努めるマイケル・パリー氏のコレクション「English Anthlogy」も収録されています。
現在のモダンデザインの先駆けとなったアーツ・アンド・クラフツ運動の中心人物であったモリスのテキスタイルは生活と芸術とが融合した大変美しい壁紙です。こういった華やかなテキスタイルは一般家庭では、使用をどうしようか迷うところですから、ぜひともショールームでインテリアコーディネーターのアドバイスをお聞きになられることをお勧めします。こちらからは発想出来ないような様々なアイデアソースを聞くことが出来ますよ。たとえばモリスの壁紙などは壁の一部にアクセントとして使用するとか、トイレなど狭い空間に活用するとか、個性を生かす方法がさまざまあります。
他にもモダンやJAPANのコーナーやスウェーデンのデザイナーロッタ・キュールホルンの北欧デザインらしいシックで明るい壁紙のデザインなどどれも穏やかなライトトーンで展開されたグッドデザインの壁紙です。