ギャベの美を発見したゾランヴァリ社

ゾランバリ

ゾランヴァリ社/ZOLLANVARI

そもそもペルシャ絨毯は、織り子から仕上がった状態の絨毯が集まる集積所や織り子、産地の工房から絨毯商人が仕入れを行いそれから上げ工房に回されて美しい状態に整えられ商品化されていきます。ゾランヴァリはその絨毯商人の一人でゾランバリによって集められたギャッベ絨毯がゾランヴァリブランドなのです。ゾランバリは高い審美眼でギャベの持つ美を見つけ出しました。ゾランバリはギャベの品質管理のアドバイスを遊牧民に行いながら、ギャッベの品質を上げてきました。

またゾランヴァリ ギャッベは、イランのシラーズ地方の標高が高く厳しい気象条件で育った上質な羊の越冬した冬毛だけを使用。脂肪分を多く含んだ直毛の冬毛は放熱・保温を行いやすく寒いときには暖かく、暑いときにはひんやりとして一年中最高な肌触りで絨毯の素材としても丈夫な上、大変に向いています。

草木染を復活させたのもゾランヴァリ

ゾランヴァリはナチュラルな素材を好む近年の流行を敏感に察知し、遊牧民と共に素材の改良と共に草木染を復活させました。自然の染料は赤い色の西洋アカネ、赤茶色のクルミ、黄色のザクロ、グリーンのジャジール、ブルーのインディゴ、もともとの染料の種類はこれくらいしかありませんが、それを組み合わせたり、染める時間を調節したりして、ギャベはさまざまな色を作り出しています。地のデザインは、草木染めのアブラッシュと呼ばれる染めムラを利用しながら、設計図や下図無しで絵を描くように感性をもとに絨毯に織り込んでいくのでどれもオリジナル、世界に二枚と同じものはありません。

ペルシャ絨毯では染めムラが有ってはいけないのですが、ギャベはその染めムラまでも味わい、見どころとしています。こうしたナチュラルな草木染めは時が経つほどなんともいえない絶妙な味わいが出てきます。天然の植物染料でほとんどが染められているギャッベは均一に染める努力をあえてせずに自然のグラデーションとしてウールによる染色性の違いを生かしています。この偶然が作り出す芸術性こそギャベの最大の特徴です。

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