ペルシャ絨毯の素材・ウールとシルクの違い
ペルシャ絨毯は主にウールかシルクが素材として使われています。
それぞれの特徴を挙げるとウールは耐久性があり色持ちも良いという特徴があります。一方、シルクは手触りの良さと光沢の良さがありますが、デリケートな素材です。これらの特徴からウールは人がよく出入りする場所や、椅子やテーブルなどを置くダイニングなどに使用します。ダイニングに置くと椅子やテーブルなどの家具を置いた跡が絨毯に付いてしまいパイルが寝てしまいますが、スチームアイロンで蒸気をあてればパイルは起き上がります。耐久性があるという特徴を考えるとウールは摩擦が頻繁に生じる場所に置くのが適切です。
シルクはデリケートな素材ですのであまり人が出入りしない個室や来客室などに使用します。
ダメージを受けやすいため摩擦が頻繁に生じない、人があまり出入りしない場所に置く方が良いでしょう。シルクのペルシャ絨毯はウールよりも細かく織り上げられているためデザインが鮮明に見えるという特徴も持っています。日光による変色も生じますので直射日光が当たらない場所に置くということも考えなければなりません。
日本ではウールよりシルクの方が高級であるというイメージがあります。
確かにシルク糸は割高という傾向がありますがコルクウールのような高級ウールも存在します。
コルクウールは生後8ヶ月~14ヶ月の子羊の毛を使用したもので、弾力性とソフトな手触りを持つ最高級ウールと言われています。ウールかシルクのどちらが良いかは使用する場所やシチュエーションによりますし、個人の好みによりますがそれぞれの特徴をまず知っておくことがとても大事です。
ダイニングにシルクのペルシャ絨毯を使っても良いのですが、摩擦で傷みやすくなるので出来れば摩擦の少ない場所での使用を考えてみましょう。手触りや感触の良さを求めるならコルクウールもありますので、ウールかシルクかの両極で選ぶのではなくペルシャ絨毯に求める要素を考え、使用する場所に適した絨毯を選びましょう。
ウールのペルシャ絨毯にシルクを織り交ぜて作られたものもありますので、デザインだけでなくペルシャ絨毯それぞれの特徴を比較してみましょう。
比較してみるとペルシャ絨毯のことが良く分かるようになって楽しいですし、ペルシャ絨毯をより一層理解できるようになります。
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